中村花組合概要

中村花組合は5軒、6出荷者の花農家で構成されている出荷組合です。栽培技法の研究による品質の向上や、集荷をまとめ運送コストを下げることを目的にしています。
また、出荷量が市場への影響力にも繋がるため、顧客のニーズを近いところで把握するという目的もあります。
中村花組合のはじまり
時代は遡り1950年(昭和25年)、絹織物業を営んでいた堀口昭が群馬県吾妻郡で初めて輪菊の栽培をはじめました。当時、花の生産が行われていたのは主に長野県で、まだ花はニッチな農作物でした。花農家は儲かると長野県まで2日かけて苗を買いに行った昭はまさにパイオニア。食糧増産が叫ばれた高度経済成長真っ只中の日本で花を売ろうとは、相当変わり者だったのでしょう。彼の予想は当たり、花農家の調子は上々だったため、近所や親戚に勧めると、まわりも花農家になりました。かくして1960年(昭和35年)に7件の花農家で組合を結成しました。
中村花組合の特徴
個人の出荷組合なので、全国組織であるJA(農業協同組合)に出荷するよりは、お客さんに近くなります。出荷箱のロゴは組合のもの、名前は生産者の名前が入ります。あくまでも出荷組合なので、加盟農家によってつくりかたやこだわりは代々の栽培方法や農地の場所によって異なります。「個選共販」と言います。技術や情報の共有は常にしています。市場の担当者との話し合いや価格設定は組合として行うため、月1で定期会議を開催しています。